囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
広い廊下をうろうろ。
にしても先程のイケメンさんはフェロモンが半端なかった。
お色気攻撃で一瞬たじたじになってしまったよ。
結局、ただの変態だったけど。
お屋敷からなかなか出られない私。
もう本当にどうしよ〜
「おい。お前」
後ろからおそらく私を呼ぶ声。
お前って私のことだよね?
.....お前じゃねーよ!!
「私は咲音!!お前じゃない!!」
勢いよく振り向いて私を呼んだ人物に指を差す。
ビシッと。
て......
また、イケメンだしっ!!
明るい金に近い茶髪。
切れ長の目。
不良系イケメンだ。
「見すぎなんですけど。」
ジロリと不良さんは私を睨む。
が。
「まっ、仕方ねーか。俺を見て見とれねー女なんていねーよな」
今度は満足そうに笑ってきた。
笑えばかっこよさが増す。
おいおい。
コイツはあれだね。
ちまたで言う、俺様ってヤツだね。
もしくはナルシ。