囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
「咲音、今日もバイト?」
「うん。だからごめんね?」
放課後、毎度の如く友達の誘いを断る。
本当は遊びたいんだよ!!
死ぬほど!!
でも、早く帰らないといろいろ大変だからな。
「じゃあ、バイト終わったあとでもいいから!!咲音来てよ〜!!」
「ごめん。それも無理なんだぁ」
「いやー!!そんなこと言わないで!!咲音が来ないと男が集まらない!!」
叫ぶ友達を無視してさっさと教室から出る。
このままでは終わりそうにないし。
「咲音、遅い」
廊下に出るといつものように私を待つ栞がいた。
栞ーシオリーは私の小学生からの親友。
何でも話せるかけがえのない大切友達。