蒼い時
任された仕事は、会社を一般に認知させる為の仕掛けだった。


自社のサイトと連動させるSNSサイトの立ち上げ。


結局、提案先の会社を丸ごと吸収する形で収まった。


「収益は必要無い、上場に向けての事業でもあるが、全体に貢献すればそれで良い」


外部のシステムを構築する事より、自社のシステムを丸ごと彼らに任せる事がベストだと考えた。


「ああそうだ…佐野さん、当分君ボーナス無いからね」


一通り、順調に進展し始めた頃、社長からそう告げられた。


気がついていない何かを失敗したのだと思った。
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