光源氏の腕の中【仮】
「じっとなどしていられるか!

ここからも出ていかない」

そう言った光は、

この時代、初めての立会出産をしたのだ。

・・・

光を待っていたかのように、

赤ちゃんはするりと出てきた。

元気な産声。

でも・・・

私は疲れ果て、

その場で意識を失った。

・・・

目を覚ました私は、

自分のすべてをかけ産んだ我が子を

育てる事が出来なかった。

・・・

なぜなら・・・
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