光源氏の腕の中【仮】
第八章本当の姿
・・・これは一体?

眠っていた私を、

光司先生は、無理やり抱いた。

・・・

行為が終わって、

涙を流しながら光司先生を見つめた私は、

言葉を失っていた。

・・・

「すべて思い出したぞ」

「・・・」

「平安時代の出来事も。

そして今までの事もすべて」

・・・

そう言った光司先生、

いや、

今私の目の前にいるのは、

光源氏そのものだった。

何がどうなっているのか、

頭がついていかない。

・・・

呆然とする私を、

光源氏は、微笑み、

優しく抱きしめた。
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