愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


ついに 我慢してたものが、頬を伝う。


「それって何の涙?」


あたしはもう答えなかった。





5分くらいすると
やっと、やっと病院に着いた。


駐車場ではみんなが待っていて
「もー!待ちくたびれたじゃん」
と、ブツブツ言ってる。


その中で 南里さんがあたしの顔を見て


「あれ?泣いちゃった?」


と、気が着いた。


「あー!!!専務?
泣かせたでしょう?
いつも専務は佐藤さんのに対してキツイよね」


「そんな差別はしないよ!」


「うそうそ 違うって!
見ててわかるもん」


「はいはい 以後気をつけます」


「超適当!」


あたしは黙ったまま やり取りを聞いてるだけだった。


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