愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


母は驚きのあまり
持ってた段ボールの束を落とした。


「おばさん 大丈夫?」


「ああ 大丈夫よ
ち・ちょっと麻美来なさい」


と、少し離れたところへあたしを呼んだ。


「なんで?雄太くんは?」と 小声で焦ったように聞くのだ。


「昨日 最大級の喧嘩をしちゃって フラフラ歩いてたら偶然会っちゃって…泊めてもらったんだ」


「蘭子さんのとこじゃなかったの?」


「だって~ 正直に言えないじゃん!
そんな話は後で」


と、晴彦さんを向かい入れて
リビング行った。


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