愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


当然の如く 父も驚いてる。


「晴彦くん?どうした?」


「麻美ちゃんを送って来ました
伯父さん何してるんですか?」


父は、本をひもで束ねる作業をしていた。


「ああ お世話になったんだが 会社を辞めるんだよ
お父さんに聞いてないのか?」


「聞いてないですよ!」


ホントに聞いてないようだ。


あたしも初耳のように


「えっ!!!父さん会社辞めるの?
やめてどうするの?」


と、声をあげて尋ねた。


「父さんの古くからの知り合いが静岡に居て 仕事を手伝って欲しいと言われてね」


嘘つき!!!と言いたいけど ここは我慢




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