子供のママ

 きっ、危険信号。愁の顔が近い!飲んでるコーヒーのカップギリギリの愁の顔。


 この人、自分かっこいいってんかってやってんのかなぁー?


 「い、言わないよ。」


 「顔赤いねー。じゃ、もっと、ちかよってもいいの?」


 「んっ!?えっ!?」


 あたしのコップが口からはずされたのと引き替えに、愁の顔ぎギリギリまでくる。


 「これでも、ダメ?」


 「ダメだよ。」


 「目、それしちゃダメ。」


 あたしの顔が戻された。


 近すぎる、ギブ!あたし、こんなので、よく愁と子供作れたなぁー、っておもうよ。


 「わっ、わかった!ゆう!」


 「よし!」


 危険信号、消えました。


 「あ、あたしさぁー、愁の妻でいいのかなぁー?」
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