i miss you…。:*


『とりあえず、家に送る』



『立てる?』




私は無言で地図を渡した




『ここ、君ん家?』




拓斗が地図を見ながら聞いてくる


私は少し考えて


首を縦に動かした





『俺ん家もこの辺だから尚更送るわ』




まだ幼さが残る可愛い笑顔を向けてきた



何故か私はホッとして



さっきまでの悲しみと


過剰に溢れたアドレナリンは


どこかに消え去り



拓斗の言葉に甘えて


自転車の後ろに乗った




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