俺様ホストに愛されて
「最初から素直にそうしろよ」
ついに自分の体を支えきれなくなって、竜太さんの方に寄り掛かった。
うー、大失態!
だけど、あたしは絶対お店になんて通ってやらないんだからね‼
竜太さんはあたしの頭を優しくポンポンっと撫で回しながら、満足そうにフッと笑う。
「むぅ……らって、りゅーたさん軽いれすもんっ」
ノリも軽いし言うことも軽いし。
おまけに行動まで。
「軽い男は嫌いか?」
なんてまた甘く囁く。
はぁ……。
そんなところがやっぱりちょっと軽いっていうか……ね?
「当たり前じゃないれすか……最低ですっ、誰にでも優しい八方美人なんて」
太一なんて……
大嫌い。
「軽いかもしんねぇけど、俺は浮気はしねぇよ」
えっ……?
う、浮気っ?
そんなこと口にしたっけ?
フラフラの頭を回転させてみるけど、目が回ってそれどころじゃない。
もうどーでもいーや!
「それと竜太さんなんて呼ぶな。リュウでいいから。後、敬語もやめろ」