俺様ホストに愛されて
「シラけちゃったね〜……奢りじゃなかったしさぁ」
「だね。一次会で終わりって久々かも。イイ男もいなかったし」
ギャルっぽい市井さんの友達2人が落胆したような声を出した。
ふらふらのあたしは、市井さんに支えられてやっと立っているような状態。
立ち上がったせいで、いきなり酔いが回り始めていた。
「どうする〜?このまま帰る?」
市井さんに向かってそんな声が飛ぶのを、あたしはまだ少し冷静さの残る頭で聞いていた。
帰りたくないな
一人になるとどうしようもなく寂しくなりそう。
「うちらロズピ行こうかって言ってんだけど……妃芽ちゃん、ふらふらだよね?」
「らいじょおぶれすっ!あたしも行きます〜」
どこだかわからないけど、とにかく帰りたくない。