世界を濡らす、やまない雨
「探してみよう」
友人は他の人の靴箱や廊下、その付近の教室を一緒に探してくれた。
けれど、一時間経っても靴は見つからない。
夜から予備校を控えていた友人が、だんだんイライラとし始めるのがわかった。
「ごめん、先に帰って。私、もう少し探してみる」
私がそう言うと、友人が申し訳なさそうにけれど内心ほっとしたように笑う。
「そう?きっとどこかにあるよ。見つかるといいね」
友人は私に手を振ると、さっさと帰って行った。
私はそれからも、校舎の中を探し回った。
ありとあらゆるゴミ箱の中も探した。
けれど、見つからない。