世界を濡らす、やまない雨




高校一年生の一学期。

新しいクラスにもようやく馴染み始めた頃、毎日学校に履いてきていたローファがなくなった。


授業が終わって、クラスの友人と一緒に帰るときのことだった。


「あ、靴がない」

「え、嘘?」

友人が目を大きく見開いて、私の靴箱を覗き込む。


空っぽの靴箱を見て、私はひどく嫌な予感がした。


自分に、何か過失があっただろうか。

頭の中にある最近の記憶をぐるぐると辿って、靴がなくなるようなことをした覚えがないか考える。


けれど、いくら考えても何も思いつかなかった。


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