長い夜の甘い罠【完】
頭を撫でながら、美咲を見つめどの様な事が出来るか思案する。
お前は俺を恨んでいる。
そんな状況で、どの様にして傍へ置いておく事が出来る?
いや、傍へ置いておかなくとも今まで通り迎えに行けば良いか。
俺から会いに行けば良い。
「決まりだな」
ベッドへ横たわると、寝ている美咲の後頭部へと手を伸ばし腕枕をしながら抱き込んだ。
柔らかい身体だな。
それに良い香りがする。
抱き心地が良い。