長い夜の甘い罠【完】
『…窓から外を眺めてみろ』
「…どうしてそんな事」
『いいから見てみろ』
…どうして外なんか。
ベッドから起き上がれば、窓のカーテンを開け外の景色を眺める。
晴れているからか、星がいつもより綺麗に光っている様に見える。
「…星が綺麗だわ」
『だろ?今日は星が近くにある様に感じないか?』
「…ええ、感じる」
最近はこんな風に夜空を眺める事、なかったかもしれない。
凄く綺麗だし癒される。
いつの間にか涙はおさまり、頬へ溢れた滴を手で拭うと、夜空をじっと見上げた。