長い夜の甘い罠【完】
「時間掛かっても俺を信用して貰えるまで、気長に頑張るさ」
男は私を抱き締めたまま離そうとはせず、背をぽんぽんと軽く叩く。
この人の抱擁は確かに安心するし、心地良いって思ってしまう…。
こんなのダメなのに。
復讐に失敗した今、本当はこうして会ってはいけない。男に守られるなんて、もっての他だわ…。
なのにどうして脳裏とは裏腹に身体は…男を拒絶しないのだろうか。
最初の頃は拒絶して、抱き合うのにも一苦労で大変だったのに。