長い夜の甘い罠【完】
この男と一緒にいる事で、私自身の心が開き始めてるって事?
どんな時もいつだって傍にいてくれるから、自然と相手に心が開いてる…?
…分からない。
「…外は冷えるわ。上がって」
「お前、誘っ……―――」
「誘ってる訳じゃないわよ?」
「それは残念」
私の身を離すと、男を部屋へ招き入れて珈琲を差し出した。
さっき、男が居なければ…あのまま電話してくれてなかったらきっと今も一人で泣いてた。
小さなお礼だけど、しなきゃね。