長い夜の甘い罠【完】
良い事を思い付いたわ。
……とっても良い事。
「…お前、名前は?」
「……美咲」
「美咲…か。俺は、坂口隼人だ。宜しく」
「…宜しく」
周りの女を気にしないと言った様子で目の前に座る私に手を差し出して来る男。
好都合だわ。
わざわざ私から行かなくとも、男から来てくれるなんて絶好のチャンスよね。
このチャンスを無駄にはしない。
長期間かかりそうだけれど、気長に頑張るわ私。
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