隣のぼーいふれんどサマ。


あれからしばらくした日━━━━





「ただいま、お母さん!!」


ランドセルを背負って、髪を高い位置に結んだ少女が笑顔で帰ってくる。


「おかえり。学校は楽しかった?」


洗濯物を上手に畳みながら、優しく笑うその子のお母さん。


「うん!!あのね、今日はね、俊哉がね・・・」


楽しそうに今日の出来事を話す少女の肩を叩いて、そっとプリンを差し出す一人の男性。


その顔には靄がかかっている。


「おかえり。今日のおやつはプリンだよ、カz・・・」





ジリリ・・・


いつも通りの5時30分の目覚まし時計の音。


ハッと目が覚めて、体を起こす。


汗でパジャマの首元が濡れて、涙で枕が濡れていた。


思わず息が荒くなり、身震いする。


・・・どうして今、この夢を見るの・・・。





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