隣のぼーいふれんどサマ。

謎が4人。




雅の手があたしの頭に、優しくポンポンと触れる。


その手にすがりたかったけれど、やっぱり出来なかった。


雅のことは大好きだ。


だから頼ろうと思えば、いくらでも頼って、すがって、慰めてもらってもいいと思う。


でも・・・


あたしにそんな資格はない。


「和紗。僕に出来ることなら何でもするから。だから・・・あの女の人、エリカさんになんて負けないで。遠野くんの隣にいて。」


あたしは涙を拭いながら頷いた。




俊哉。


あたし、俊哉のこと好きだよ。大好きだよ。愛してるよ。


だから、どうしても諦められないんだ。


どれだけ俊哉に冷たくされたって、隣にいたいと思えるんだ。


どうしてかな?


5年も離れていて、もうあたし達の関係は“ただの幼なじみ”だと思ってたんだよ。


なのに突然帰ってきて、あんなことになって・・・。


だからもう離したくなくなっちゃったんだ。


あたしだって、俊哉の手を死んでも離すつもりはない。


そのことを伝えるべく、あたしと雅は俊哉を取り戻し、エリカさんのことを思い出そうと決心した。





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