隣のぼーいふれんどサマ。


急いで夜ご飯を作り、俊哉と一緒に食べた。


「カズ、俺明日の帰りは遅くなる。」


オムライスをほおばりながら言う。


「わかった。どうしたの?」


「・・・いや、特に何でもない。」


「・・・そう。じゃ、夜ご飯いらないね?」


「あぁ。」


どうしたんだろう。


さっきから俊哉の口数が妙に少ない。


まさかさっきのことで怒ってるんじゃ・・・?


「ごちそうさま。」


俊哉が最後の一口を食べ終わり、食器を下げ始めたのを見ながら、あたしは声をかけた。


「ね、俊哉。もしかしてさっきので怒って」


「わりぃ。もう寝るわ。疲れてんだよ。」


あたしの言葉を遮るように俊哉は階段を上がっていった。


・・・何で?


あたし何か俊哉の感に触る様なこと言った?


「訳わかんないよ、俊哉・・・。」


急に優しくしたり、冷たくしたり・・・あたしのぼーいふれんどサマは気分屋だ。

< 30 / 205 >

この作品をシェア

pagetop