隣のぼーいふれんどサマ。

また、あの夢。







「ただいま、お母さん!!」


ランドセルを背負って、髪を高い位置に結んだ少女が笑顔で帰ってくる。


「おかえり。学校は楽しかった?」


洗濯物を上手に畳みながら、優しく笑うその子のお母さん。


「うん!!あのね、今日はね、俊哉がね・・・」


楽しそうに今日の出来事を話す少女の肩を叩いて、そっとプリンを差し出す一人の男性。


その顔には靄がかかっている。


「おかえり。今日のおやつはプリンだよ、カz・・・」






目を開ける。


朝の光が眩しい。


・・・また、あの夢だ。


5年前からよく見るあの夢。


・・・何で・・・?何も不安なことはないのに。


その時、ふと手に冷たい何かが触れた。


それは水・・・かと思ったが、あたしの目から溢れている。


涙だ。


枕も涙で濡れている。


どうしてあたしは泣いているの?


何も悲しいことはないのに。


どうして・・・?


そしてこの夢は何なの?


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