star light.
そういえば最近美緒は元気がなかった。
なんてことは一度もなかった。
彼女は高校3年生で、普通に学校にも行っていたし、夢だった美術大学への進学も決まり、すごく喜んでいた。
デートしていても、家でまったりしていても、セックスをしていても、出会った頃からなにひとつ変化などなかった。
いつもニコニコしていて、思ったことは素直に口にして、泣いたり笑ったり忙しい奴で、たまに1人暮らしの俺のために手料理なんて作ってくれたりして…
本当に心の優しいこの子が、どうして美緒が、なんで美緒なんだよ…
結局結論が出せないまま、1人になった狭い部屋で俺は泣くことしかできなかった。
俺はただ、美緒を愛してる、それだけだ。