初恋シグナル~再会は恋の合図~


「バスケ、頑張ってね!」



教室について、バスケの準決勝に向かうという辻村くんに声を掛けると、「おう」って返してくれた。


微かにだけど、でも確かに笑ってくれたのが嬉しくて。



「全力で応援してるから!」


と気合いを入れて付け加えたら、「怪我人は大人しくしてろよ」と一蹴されてしまった。



「辻村くんって冷たいんだか優しいんだかよくわかんない」



席に着きながらそう言うと、自分の席で勉強していたらしい弥代が「おかえり」と顔を上げてにっこり微笑んでくれた。


何も応援する競技がないときは、結構みんな予習にあててるんだよね。


うちのクラスは、あと残っているのは午後のバスケとハンドボールだけ。


だから今は競技に出るために練習している人以外は暇人なので、勉強してる人が教室には結構いた。


あとは、他クラスの試合を見に行ってる人なんかもいるけど。


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