初恋シグナル~再会は恋の合図~
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清水寺を満喫し、旅館に戻るとドッと疲れが襲ってきた。
身体が重い。
「お風呂行こー」
班の子たちと、ぞろぞろと大浴場に向かう。
部屋に備え付けのお風呂を使ってもいいことにはなってるけど、せっかくの温泉だし、とほとんどの子は大浴場を使っているようだった。
おかげで大混雑してるんだけどね。
それもまた、楽しかったりする。
「ふはー!!良いお湯だったーっ」
お風呂からあがるといそいで髪を乾かし、脱衣所を出る。
身体の芯が熱を生み出すようにぽかぽかとしてあつい。
脱衣所に備わっていた洗面台の鏡に映った自分の顔の赤さにびっくりしたけど、その火照りがおさまるまで混雑した場所にいるのはなんだか申し訳なくて。
私と弥代は班の子たちより一足先にお風呂を後にしたのだった。