だぁーッいすき
制服から
体操服へと
すぐに着替える。
「行こっかー?」
悠人はいつも笑顔で幸せそう。
「行こっかー!!」
まきはうまく笑えてる?
「そんな悲しい目で笑わないで…よ。」
悠人…。
どったの?
「まきは悲しくないよ!
悠人といると幸せになれるもん!!」
悠人に届いてる??
まきの彼氏なんだよ?
悠人の彼女なんだよ?
「ごめん。」
悠人。
本当にどったの?
「あっ!!遅れちゃう!行こ??」
そう言って
悠人の手を握って走った。
階段を降り終わった時、
急に悠人が止まって
悠人の方へと引き寄せられた。
「俺が守る。守るから。」
なんだか安心して
涙が出ちゃった。
「ありがとう。」
悠人。
もぉまきは智也くんのことは
想わないから。
安心してね。
悠人だけを
想うから。
「ほらね。まきはすぐ泣くんだから。」
悠人がにっこり微笑む。
目は少し赤くて。
「悠人だって。」
そう言うと悠人は
「俺は強いから泣かないもん!」
悠人はまきの
何がよかった?


「悠人逃げて。」
何か嫌な予感がする。
「何で?」
分からないけど。
「早く逃げよ!」
悠人の手を持って
逃げる。
「あ…。」
もう遅かったんだ。
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