だぁーッいすき
ご飯を食べて
歯を磨いて
制服に着替えて。
悠人が来るのを待った。

悠人が来る時間に
同じ学校の3年の2人の先輩がきた。
「今日悠人は来ないよ。」
耳を疑った。
なぜ悠人のことを?
「なんで…ですか?」
田中先輩?
違うよね…。
「田中が一緒に行くって。」
やっぱりね。
悠人が心配だ。
「だから俺らが代わりにきた。」
代わりに?
代わりになんか
ならないよ?
「1人で行きます。」
誰か助けて。
「そりゃだめ。
一緒に行かなきゃ金もらえねーし。」
金…。
むかつく。
「俺らのことも考えて?
君、よくみると可愛いじゃん。」
そういって
まきの頭をなでてくる。
いやだ。
「やめて。」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で。
「おい!!」
智也くん?
助けて。
「何してるんだよ?」
まきに言ってるの?
先輩だよね。
「智也くん。」
やっと声が出た。
智也くん怒ってるの?
「二宮って最低だな。」
最低。
まきのこと?
「あらあら。かわいそうに。」
うぜー。
カッチーン。
「まき!!」
空翔。
こないで?
まきは最低なんだよ。
だから。
「先輩何してるんですか?」
先輩に言ってるの?
「一緒にいこうと思って。」
空翔はまきをかばってるの?
「後輩の彼女ですよ?」
空翔。
ありがとう。
「へぃへぃ」
そういって先輩たちは
行った。
< 136 / 229 >

この作品をシェア

pagetop