だぁーッいすき
「大丈夫?」
なんでそんなに
言ってくれるの?
「ありがとう。大丈夫だから。」
まきは最低なんだよ?
「実は悠人から聞いた。」
そうだったんだ。
だから。
「俺が守れないときはって。」
悠人。
ゴメンね。
「そっか。」
まきが悪いのに。
「学校行こう?」
だめだよ。
空翔にはゆぅがいるじゃん。
「だめだよ。」
首をぶんぶん振った。
「なんで?」
ありがとう。
気持ちが嬉しいよ。
「空翔には結衣ちゃんいるでしょ?だから。」
空翔は
ハッとして。
「ゴメン。忘れてた。」
そういって
微笑んだ。
「さっきはありがとう。また学校で」
そういって
学校にむかって
歩き出した。
学校って
なんのためにあるんだろう。
勉強のため?
でもしてない人いるよ。
人と触れ合うため?
でも泣いてる子いるよ。
恋をするため?
運動するため?
なんのためなの?

“苦しむため”
急に聞こえた。
周りをみると
誰もいない。
なんなの?
こわいよ。
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