だぁーッいすき
優奈は
ちょくちょく1組にきた。
だけど
長くは続かなかった。
優奈は6組で仲いい人できたし
まきには
新しい友達がたくさんできた。
帰るときも
一緒に帰らなくなった。
空翔は
そんなまきを見て
心配してくれた。


ある日
優奈とあったとき、
「優奈ね吹奏楽部に入ったから。」
そう言われた。
「そうなんだ。頑張ってね!」
そういって
手を振りながら別れた。
なんだか
取り残された気分だった。
空翔は
そんなまきたちをみて
「交換ノートでもしたらどう?」
って提案してくれたこともあった。
だけど
そんなことを言えるほど
まきは強くないんだ。
大切なものを失ったとき
本当に気付くんだよ。
その重要性を…。
気付いたときには
もう遅いんだ。

今、空翔も智也くんとは
あまり話さないらしい。

みんな
バラバラになっちゃった。
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