だぁーッいすき

極不良

昼休み、
6組に行ってみた。
廊下には
誰もいない。
近付くにつれ
音楽が聞こえる。
話声も…。
はっきり
優奈の声が聞こえてきた。
甘いにおいが漂っている。
中に入ってみると
不良たちがたくさんいた。
入ると一気に見られた。
「よ!まき!」
優奈が手を振ってきた。
お菓子を握って。
まきは
優奈のところへ行った。
「ヤバいって!」
優奈の
まきを見る目付きが変わった。
「まじうぜー。帰れよ。」
優奈が
優奈じゃなくなってた。
「優奈なんてもうしらない。」
言った自分の心は
冷たくなっている。
「うっせー!」
優奈…。
まきは
気付いたよ。
さみしいからそんなことしてるんでしょ?
誰かにかまってほしいから。
だけど
その方法は
間違ってる。
だけど
今は
何も言わない方がいいよね。
先輩に告ったのも
悲しみを和らげるためでしょ?
そんなことしても
もとには
戻らないんだよ。
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