だぁーッいすき

優奈side

たまたま
掃除で4人が一緒になった。
4人でいると
かなり落ち着く。
何よりも楽しい。
まきと松浦は
やっといい感じになったと
思ってた。
優奈も最近
空翔と仲良くなったし
クラスも一緒になれた。
まきと松浦は
離れちゃったけど
一緒にいて
気にしすぎるよりは
いいのかなって
プラスに考えた。
だけど…

ねぇ、神様…
なんで邪魔するの?
やっといい感じになってきたのに。
また離れさせたいの?
やめてよ。
もうまきのあんな顔みたくない。
自分つらいはずなのに
いつも笑ってて…
いつまきが悪いことした?
ねぇこたえてよ。
夢でも許さないから

優奈は
どうしても
本当に起こるんじゃないかって
思う。
もし今のまき
いや、まきたちの前に
現れたらどうなる?
別に悠人が悪い訳じゃないけど…
「優奈!!さっきの話忘れてね?」
まきが優奈の顔を
のぞき込んできた。
「わかった。」
まきの目は
キラキラしてて。
こんなに
優しい子が苦しむの?
いつの間にか
涙が出て
「ゆ、優奈。どうした?まき何かいった?」
心配そうに見てくる。
「ばかぁ。」
耐えられなくて
まきに抱きついて
いっぱい泣いた。
そしたら
松浦と空翔も来て。
空翔が
頭をなでてくれた。
「やったじゃん。」
まきが優奈に
呟いた。
「何?」
空翔は
誰のこといってるのか
わかんなかったみたい。
「女の子の秘密ー!」
優奈は
満面の笑みで返した。
みんな笑って
すごく幸せだった。
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