だぁーッいすき

初部活

それから
昼休みまで
悠人と会えなかった。
その間ずっと
視線を感じてた。
ずっと
ずっと。

「まきー!!」
愛しい人の
声が後ろから
聞こえる。
「悠人ー!」
まきは走っていく。
「今日は晴れてるな。
部活あるなーっ。
部活黒板みにいこ??」
今日からちゃんと
部活が始まる。
「だね!行こーっ。」
悠人がまきの手を
握る。
悠人はサッカー部。
まきは陸上部。
「陸上部は今日は
長距離か短距離か決めるって。」
へぇ。
つか何で知ってんの!?
「俺はまきのこと好きなんだよ?
それくらいしってるッーつーの!」
そういって
軽く叩く。
そかそか。
「まきも知ってるよ。」
前に女子が
いってたから。
「おっ。さすが彼女!!」
彼女って響きがくすぐったい。
「照れちゃうからやめてよぉ。」
ちょっと甘えてみた。
「ばかやろぉ!!お姫様♪
の方がいーのか??」
お姫様…。
悠人はきっと将来
お姫様と結婚するんだろうな。
「んじゃ王子様♪」
悠人の顔が赤くなっていく。
「照れるから。
つか、今日一緒に帰ろ??」
照れちゃってるし。
かわいいな。
「いいよ。」
悠人の笑顔って
癒される。
まきって笑顔に弱いのかなぁ?
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