愛 ~②巻~
私は俯くしか無くて…。

家の前に着く。

『あっ…バイバイ!』

と、言った瞬間に、

宮先は私を助手席に無理矢理、座らせる。


『宮…先?』

「なぁ…何でいつも俺の目を見てくれないんだ?」

目…。


そう…いつも私は宮先と喋る時は、

目を見ない…。


『………』

何かを見透かそうとする…瞳…。


茶色が入っている瞳…。
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