君でした。
梓が李玖くんと付き合ってから、すごく幸せそぅ。
羨ましい。…ん?
あたしって自分の幸せ願う人だった?

 「雫…何ニヤけてるの?」
 「えっ…!幸せそうだなって。」
 「しずぅくぅー」

梓は涙目にして抱きついてきた。
雫のためにも幸せになるよぉ。とか言って、李玖くんと腕を組始めた。

 「水谷サンって可愛いね」
 「…っ!?」

え。李玖くんって大胆!!
てか、そういうこと言われたの初めて。熱い熱いよぉー。

 「ちょっと、あんたのガールズフレンドわ、ここに居ますけどぉー??」
 「ごめん、ごめん。梓も可愛いよっ!」
こんな会話ばかりだけど、かなり盛り上がった。
あたし…彼氏なんていなくても、すごく幸せ。そう思ってた。

でも、寂しい時に甘えられるのは彼氏だと思う。
自分を支えてくれる人が居てくれれば。


 そう願った。
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