BLOOD§INFECTION
「というわけや、比奈千春!
うちとパーティー組んでもらうで!!!」
「は…はぁ。
というかなんで俺?
あんたなら組む相手いっぱいいるでしょうに。」
不審げに俺が彼女を見る
「かっ勘違いしてもろーたら困るで!
別に比奈千春が気になるとかそんなんじゃないし…!
それより…、アンタじゃなくて神無さんと呼び!
うちはあんたよりも三歳も年上なんやで!!」
三歳上…ということは19歳?
……………見えない
てか、なんで俺の年齢を知ってるんだろうこの人
「なんやその目!!
嘘はついとらんで!!!
とにかく、今日の放課後までに準備しときや!!」
「何それ…、すごい急じゃんか。」
「うるさい!
早く比奈千春と行きたかったとかそんなんじゃないからな!!!」
「…わかったよ。
あと、もういっそ千春でいいから、フルネーム面倒でしょ。」
「うっうちが比奈千春を下の名前で呼ぶ!?
ちっ………ちちちちち。」
その言葉に急に彼女は、慌てだした
【ち】多いし
「いや、無理しなくていいよ。
そんなに言いたくないんだったら、比奈千春でいいから。」
俺がそういうと彼女は何だか残念そうな表情を浮かべるが、突然はっとすると首を振って再び俺を見る
「とにかく、放課後や!!
絶対やで!!
逃げたらあかんでー!!!!!」
その言葉を残して、彼女は現れた時のようにものすごいスピードで璃玖さんが帰っていった方向に帰っていった