BLOOD§INFECTION
「俺…まじでここにいていいの?」
先程から突き刺さる周囲を取り巻く上位メンバーの視線
明らかに殺気がこもっている
それも当たり前だろう
自分たち見たこともない下位メンバーの俺が、プリンシパルメンバーの一人にたまたま気に入られ、特例で参加
それだけならまだしも、普段底辺ハンター、いや上位ハンターですら会話することが難しいプリンシパルメンバーの璃玖さんたちと普通に話しているのだから
「視線が痛い…。」
俺が見た目強そうな下位ハンターならまだましだったかもしれない
ついたあだ名がもやしなだけに、自分でもこの肌の白さや白髪はなよいと思ってしまう
まぁ、生れつきだから仕方ないのだが…
「えー、大丈夫だよー?
なんでそんなに身構えてるのー?」
「いや、プリンシパルメンバーの上位人ほとんどが参加さてる吸血鬼狩りに俺なんかが参加していいものかとですね。」
「あー、今回皆が参加したのはたまたまだよー。
No.6〜10の子はちゃんと黒塔に残るから平気平気。」
「そう…、なんだ。」
「比奈千春!
うちの許可なく、参加せーへんとか言ったらシバき倒すで…!」
「ほいほい。」
「なんやその返事はー!!!」