BLOOD§INFECTION



とにかく、吸血鬼狩りに参加できるのはありがたい

周りの視線はなるべく考えないようにして、璃玖さんに向き直る

「悪いけど、手短にどうすればいいか教えてくれない?」

「わー、相変わらずしゃべり方に年上を敬う心持ちが微塵も見られないねー。」

「ちゃんと最初に断り入れてるじゃん。」

「まー、僕は気にしないからいいんだけどね。
やり方はとりあえず、神ちゃんとパーティー組んでー、身体で覚えちゃってよ。」


気にしてないといいつつ、やり方を詳しく教えてくれないのは先程の報復か

ピエロのお面を微かに上げて、ニヤリと意地の悪い表情を浮かべた璃玖さんは今度は上位メンバーに向き直る


「じゃあ、いつものよーにパーティーくんでねー。
ちゃんとひとパーティー10人だよー。」


すると上位メンバーたちが、ここぞとばかりに俺を押しのけ、プリンシプルメンバーに集まってくる

「璃玖様、是非私と…!」

「じゃあ、私は麗王様!!
是非組んで下さい!!!」

「いや、俺は椿様と!!」

「今日こそは僕と組んで下さい!!
神無様!!!!!」




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