BLOOD§INFECTION
「……………なら、戦ってみればええ。」
「は…?」
そこで素っ頓狂な声を上げたのは俺だ
今、なんて…?
「そんなに比奈千春が格下と思うならば、戦ってみればええ…!
あんたなんかけちょんけちょんや!!!」
「ちょ、か…神無さーん…????」
ヒートアップする彼女をストップさせるため、軽く声をかけてみるが、全くもって無視をされてしまう
「構いません、俺はこんな運だけで実力が伴わないクソガキに負ける気はしませんから。」
「え!?
ちょっ、俺の意思は…。」
「いいのー、神ちゃん。
前、僕はひーくんと戦ってみたことあるけど、お世辞でも強いと言えないレベルだったんだけど。」
ぼろくそな言われようだが、対人戦を避けたい俺は今の璃玖さんの言葉が天の救いのように感じた
「璃玖先輩、ひょっとしたら比奈千春はあんたにも勝てるんやないかなって思っとる。」
は…ハードルあげるなよ!
彼女の発言に周りがざわめく
「へー、そこまでいうならやってみればー?」
なぜだか璃玖さんは楽しそうに笑い、今度は勧めだした