BLOOD§INFECTION
背後で激しく岩と剣がぶつかる音がする
俺は振り返ろうか躊躇ったが、彼の言葉を信じて、そのままの勢いで女型の吸血鬼に切り込む
「ぎゃっ…。」
女型の吸血鬼は俺に気づいたようで、直ぐさま羽を開き上へと飛翔
「ちっ…!!!」
その飛翔した吸血鬼を狙って、チームメイトが発砲する
その間に俺は吸血鬼の傷を受けた女性に近寄った
「大丈夫!?」
「あ、あぁ。
平気だよ、ありがとね。」
「噛まれたわけじゃないから、感染はしてないみたいだね。」
その言葉に彼女は頷き、立ち上がる
「どうやら、私は甘くみられていたみたいだ。
比奈君、たたき落とすのは私に任せておくれ。」
「…わかった。」