幼なじみはイジワル彼氏
あたしにはその意味は理解できなくて、2人で自転車に乗っても無言だった。
いつも叫んでしまう急な下り坂でも叫ばなかった。
そしてそのまま文化祭は始まってしまい、午前担当のあたしはボーっとしてしまった。
「ねぇ、どうしたの?」
心配そうにあたしの顔を覗き込む優奈。
「エプロン似合ってるね」
「あ、あぁ…ありがと。じゃなくて!」
教室を出て、あんまり目立たない場所に連れて行かれた。
「何があったの、って聞いてるの!」
「あたしも、わかんない…」
ごめんね、優奈。
あたし遥斗に何かしたかな?
何があってこうなったか自分でもわからないや。