俺様 × 俺様



「むかつく………」


「え?」




一言つぶやくと、諒夜は


あたしから離れてソファに座った。





その後ろ姿はなんだかいつもより


悲しく見えた。




ーーーーーーー…

ーーーーー…


「ご飯できたよー」



3人分のハンバーグを盛りつけて


呼ぶと、ソファにいた諒夜はすぐにきたけど


潤夜が来なかったので



部屋に呼びに行った。





コンコン…



「潤夜?ごはんだよ?」



ノックしても返事がない。



「入るよ〜?」



一言声をかけて部屋にはいると


ベットで寝てる潤夜がいた




「潤夜、ごはんだよ」




肩を少し揺すると、薄く目を開いた。


「り、の………?」


「うん」




目をこすってるのを見てたら


潤夜が幼く見えてくる。



こーゆーときはかわいーな……


なんてのんきに考えてると



グィっーーーーー



ドサッ…



「きゃっ………んっ!」



いきなりベットに引っ張られたかと思ったら


潤夜に覆いかぶさるような


状態になってそのまま、



……………………キ、キスしちゃった



実感してかぁあっと


赤くなる顔。



「かわいーな梨乃」



横になったままあたしの


頬に触れる。



「ちょ、潤夜………」



「ん?」



「やめてよ………」



はずかしさで、声が小さくなる。








< 36 / 45 >

この作品をシェア

pagetop