うしろすがた


私は、ただただ彼のうしろすがたを追いかけていた。

あの広い背中を見ているだけで安心できた。

たとえその背中に寄り添うのが私じゃなくても。


あの無邪気な笑顔を見ているだけで私も笑顔になれた。

たとえその笑顔が私に向けられたものじゃないとしても。


私にはキミしかいなかったんだよ。


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