突然現れた王子
「アユと一緒に暮らして、アユのこと知っていく度に、なんか嬉しくなってな」
ケイタの言ってくれる言葉は
あたしにとって
全部嬉しいものだった。
あたしだって、ケイタと暮らして幸せだった。
ケイタのこと知っていく度に、嬉しかった。
ケイタと同じなんだよ。
「いつしか、アユと離れたくないって、そう思うようになったんだ」
その言葉を聞いた途端
あたしは息が苦しくなって
涙ももっと溢れ出して。
たまらなくケイタが愛しい。