突然現れた王子


ケイタの両親は、笑顔で頷いてくれた。


「もちろん。啓太も喜ぶわ」


そう言って、笑う母親。

その笑顔は、ケイタにそっくりだった。

あたしの大好きな、あの笑顔に………


あたしは、ケイタのベッドの前で、椅子に座っていた。

目の前にある、ケイタの顔を眺めて。


瞳を閉じて、眠り続けるケイタ。

ただ寝ているだけにも見える。


けれど、意識はない。




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