突然現れた王子


あたしは布団の中から、ケイタの左手を探り出した。


そして、軽く握りしめた。


温かさのある、左手。

あたしは涙が出そうになった。


だって、あたしの部屋にいたケイタの手は、
すごく冷たかったから。

ケイタの温かさに触れて
ケイタは生きてるんだって思うと

泣けずにはいられなかった。


「ケイタっ………」


あたしは、ケイタの左手に顔をあてて、ひたすら涙を流した。




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