突然現れた王子


泣いて、泣いて、涙が止まったころ。


外は暗くなっていて。

それでもケイタの意識は戻らなかった。


ケイタ…

今どこにいるの?


あたしの部屋からいなくなったってことは、

もうどこかに消えちゃったの?


やだよ…

戻ってきて…


その時、

ケイタの両親があたしのそばにきた。


「今日はもう遅いから…」


ケイタの母親にそう言われたけれど、あたしは帰る気になれなかった。




< 180 / 209 >

この作品をシェア

pagetop