突然現れた王子


そんなあたしに、

マコトは心配そうな表情を浮かべる。


「なぁアユー、昨日どこ行ってたんだよ?」

「昨日…?」


その時、光が声をかけた。


「夜アユんち行ったらいなかったからさ。
遅くまでどこにいたんだ?」


昨日…


思い出すだけで、泣きそうになる。

目の奥がじわじわと熱くなって。


涙がこぼれそうになった。


そんなあたしを心配そうに眺めるマコト。

あたしの目から、涙が一粒流れ落ちた。




< 187 / 209 >

この作品をシェア

pagetop