突然現れた王子
店に着いても、あたしのドキドキは止まらなくて。
ケイタの顔を見るのでいっぱいいっぱい。
なんだかケイタが急にかっこ良く見えて。
おかしなほど、ときめいてるあたし。
「…ユ! アユ!」
「へ!?」
ケイタにいきなり呼ばれて、あたしはびっくりしてしまった。
いや、いきなり呼ばれたわけではない。
あたしが気付かなかっただけだ。
「な、なに?///」
「お前なんか今日、ぼーっとしてる。
どうした?」
怪訝そうな顔のケイタ。