突然現れた王子
「何してんの?」
「んー? カナ達と遊んでてさぁ。
アユ見つけたから来ちゃった」
そう言う彼女は、おちゃめな素振りを見せる。
そして視線をケイタに向けた。
「……彼氏?」
「ち、違うよ!///」
マコトの言葉に、あたしは赤くなりながら答えた。
恥ずかしくて、強めに否定してしまった。
「なーんだ。じゃあ紹介して?」
「は?」
次はマコトの言葉に、口を大きく開けるあたし。
紹介して?
ケイタを?